おはしのおはなしの記事も、いつの間にか30記事をこえました。
難聴のことや自分の経験したことを中心に書いているブログですが、続けられているのは「おはし」というキャラクターの力も大きいです。
今では私自身の分身のような存在として、ブログの中でがんばってくれています。自分の過去の経験や難聴のことを考えるとしんどい気持ちになることもあるのですが、おはしがいてくれることで、自分と辛かった記憶との間にワンクッションおいて、言葉にすることができています。
実はおはしには、相棒のキャラクターがいます。
その名も「ちゃわん」です。
ちゃわんが生まれた日
「ちゃわん」が生まれたのは、おはしと同じく、休職していた時期でした。
毎日、子どもたちや職場の人たちと向き合う中で、「うまく聞き取れない」「何度も聞き返してしまう」自分にいら立ち、悩み、疲れとストレスで限界を迎え、適応障害になりました。
休職中に「おはし」が生まれた経緯については、過去の記事おはしが生まれた日で詳しく書いているので、読んでもらえるとうれしいです。
「おはし」が生まれた数日後、妻がふいに鉛筆と紙を取り出し、笑いながら言いました。
「おはしには、パートナーが必要だよね」
そして、描かれたのが――
柴犬の着ぐるみをかぶった「ちゃわん」でした。
(着ぐるみって言っちゃいましたが、中の人と動物は一心同体です!😂)
ちゃわんの由来
「ちゃわん」の名前の由来は、もちろん「おはし」との組み合わせから。
ごはんを食べるとき、片方だけでは成り立たない「おはし」と「ちゃわん」。
お互いを支え合って、ひとつの“日常”を作る存在です。
妻は柴犬好きなので、わんこのわんにもかけています。
元々「おはし」の名前の由来は鳥の「おおはし」ですが、そこは大目に見てください。😂
ちゃわんがつなぐ日常
「ちゃわん」は、「おはし」と同様、ただのキャラクターではなく、休職中の私を支えてくれる存在でした。
妻は、二人で会話している時に思わず笑ってしまった聞き間違いの場面を、おはしとちゃわんを使ってイラストにしてくれました。
復職した後も、疲れて帰ってくる私のために、おやつと一緒に、おはしとちゃわんのイラストを机の上に置いておいてくれたり、たくさん励ましてくれました。
過去の記事「お絵描き」でアップしている漫画のように、二人で漫画を考えたこともあります。
もっとたくさん描けたらいいなと思いつつ全然描けていませんが。
いつか、おはしとちゃわんで難聴のことや、難聴者の生活を描いた漫画を描けたらいいな~なんてうっすら思っています。
ちなみに、いつもブログに載せているイラストは、妻のつくったキャラクターをもとに、AIで描いています。毎週妻に新しいイラストを丁寧に描いてもらうのは難しく…😭「お絵描きの」記事には、妻の手描きイラストを少しだけ載せています。比べてみると別のキャラクターのようですが、私としてはどちらも気に入っています。😂
支えてくれる人がいること
私は友人や家族に難聴のことを話しても、理解してもらえたという実感を持つことがなかなかできませんでした。
「それくらいの難聴の人はいっぱいいるよね。」「別に聞こえないことがあっても聞き返したらいいし、話のポイントがわかれば大丈夫でしょ。」「気にしすぎ。自分も聞き取れないことあるよ。」
そのように言われることも多いです。
励ましのつもりで言ってくれているのだと思いますが、悩みを相談してもそのように返されると、何も言えなくなり、もやもやした気持ちが残ってしまいます。
悩んだ時、落ち込んだ時、自分の話を受け止め、寄り添ってくれる人の存在がどれだけありがたいか。妻と、おはしとちゃわんを通して知りました。
これからのブログでは、おはしだけでなく、時々ちゃわんも一緒に登場させたいなと思っています。
ちゃわんは、明るく前向きで、落ち込んだ時におはしをそっと励ましてくれます。
おはしがとんちんかんな聞き間違いをした時には、からっと笑い飛ばしてくれるありがたい相棒でもあります。
難聴のこと、仕事のこと、日々の小さな気づきを、2人でゆるやかに届けていきたいと思います。
これからも「おはしのおはなし」をたくさんの人に読んでもらえると嬉しいです。



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